部屋を下見するときのポイント

希望する物件が見つかったら

賃貸物件を探す前に、自分がどのような物件に暮らしたいのか、「絶対に譲れない条件」と「ダメなら譲歩していい条件」を箇条書きにしておくといいでしょう。
こうした条件をしっかり出しておくと物件探しの際、自分の条件に合った賃貸物件を見つけやすくなります。

これは!と思う物件をいくつか見つけたら実際に現地に行き物件の下見をしておくべきです。
下見は物件そのもののチェックのほか、窓から見える風景、となりの住宅などとの距離、駅までの距離、周辺の施設の確認などしておくために大切です。
どの物件も不動産業者のサイトや部屋探しサイトから部屋や外観の写真などを確認する事が出来ますが、実際に見てみると違うという印象を受ける事もあるので、見ておく方がいいでしょう。

チェックポイント「汚れ・傷」

室内で最初にチェックしてほしいのが、破損があるかどうかです。
フローリングの床や壁に傷などがないか、壁紙がはがれていたり破れそうになっているところはないか、カーペットならシミやほつれなどがないかを確認します。
傷や汚れなどを見つけたら、スマートフォンやデジカメで必ず写真を撮っておきましょう。

この物件に暮らすことを決めた時、大家さん・不動産業者の方にこれらの傷や汚れを直してもらえるかどうか確認するために必要です。
小さい傷でも写真に撮っておけば、もしその物件に暮らし退去する際、「もともとあった傷、汚れ」という事を証明できます。

壁紙が小さく剥がれている箇所が多い物件は、「結露が多い可能性」が高いです。
浮いていたり剥がれが見えるようなら注意が必要です。

見えない部分のカビ・しみ

お部屋の状況だけを確認するのではなく、クローゼット、押し入れ、キッチンの収納部分なども必ず開いて内部を見るようにします。
こうした場所は湿気がこもりやすくカビが発生しやすい場所です。
実際にカビが見えなくても、湿気臭いようなにおいがあると、湿気やすい物件とわかります。

浴室もよく確認します。
目、鼻をしっかり使ってカビがないか、何か湿気臭いようなにおいがしないか確認します。

天井にも目を凝らしてください。
もしも天井にシミがある、うっすら色が変わっている箇所があるようなら雨漏りした可能性があります。
不動産業者さんや大家さん立会で見学しているのなら、シミの原因を聞いておくと安心です。

建具・窓・その他の確認

押し入れ、クローゼット、また部屋の仕切りのドアなど建具がしっかりスムーズに動くかの確認、窓を開けて隣との距離の確認、景色の確認、さらに窓、網戸がきれいに動くかも確認します。
網戸が破れているようならメモに書いておき、修繕してもらえるかどうか確認します。

収納の数もチェックが必要ですが、コンセント数の確認も行いましょう。
一人暮らしで利用する電化製品は案外多いものです。
こんな数じゃ足りないと思う場合、コンセント数を増やす工事をしてもらえるかどうか?これも確認事項です。

通常、こうした一人暮らし用の物件は、アンペア契約が20Aです。
アンペア数が高いと電気の基本料金が高くなるのでこれも確認しておきます。

日当たり・防犯・その他

日当たりを確認するためにも、昼間物件を見に行きたいものですが、できれば時間帯を変えて物件内に入らなくても物件周囲を確認してほしいです。
昼間は人通りもあり子供たちが元気に歩く姿などを見かけても、夜になるといきなり人気が少なくなり寂しく暗いイメージになる地域もあります。
逆に昼間はそれほど騒音が気にならないのに夜になると近くのコンビニに若者が集まりうるさかったり、居酒屋などの飲み屋が開店し酔った人たちが大騒ぎする環境になってしまう事もあります。

時間が許すのなら、昼と夜両方確認する方が安心です。
物件についても、監視カメラの設置があるかどうか、ドアの鍵が二重になっているかどうか、建物に死角部分がないかどうかなど、防犯の意識をもって確認すべきです。